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ワンポイント英作講座 1『モテ期』


この間、テレビを観ていると、レポーターが街頭インタビューをしていた。

テーマは、『モテ期』。

面白い。 私は、こういう妙な日本語を見ると、すぐ頭が英作モードになる。

英作で大事なのは、考えることである。

モテ期とは何か。

まずモテ期とは、分解すると、モテることと、その時期というわけである。

ではモテるとは、どういうことか。

考えやすいように、彼はもてる、という文にして考える。

彼は、もてる。 誰に? まあこの場合女性にだろう。 英語は誰が誰にと、明確にすると、より表現しやすい。

では、反対の立場の女性の視点で考える。その『モテる』彼に対して、どういう思いをもっているか。そりゃあ『好き』である。好きは英語で like である。したがって、彼はモテる、というのは、

・Women like him. となる。

彼はモテる、という日本語の文では、彼が主体になっているが、逆から考えて、相手はどうかと考えると、これまた簡単にlike で言えるのである。他にも、

・Many women like him.

・All the women like him.

・Every woman likes him.

と、考えようによって、自分の知っている色々なパターンで言える。

さらに考える。

彼はモテるとは、具体的には、どういう現象が生じるのか。

モテる人は、例えば、バレンタインデーにたくさんのチョコをもらえるであろう。 バレンタインのチョコ熱が、他の国ではどうかわからないので、ここは普遍性のある、プレゼントと無難に考えて、

・He gets many presents from women.

逆に言うと、

・Many women give him presents. でもよい。

こう考えると、『モテる』という一語も、色々と表現できる可能性がある。

モテる人は、多くの人と交際する、とする。

交際する、とは言い換えると、彼氏、彼女がいる、ということになる。よって

・He has many girl friends.

モテる、というと、定番の popular(人気がある)を使って、

He is popular among women.  というのもある。

モテるをさらに考える。

モテるということは、多くの人がその人と話がしたい、と考えて

Many women want to talk with him, because he is nice and handsome.

例えば、『40年前、私が若かった時が、私のモテ期だった』というのを英語にしてみると、

・40 years ago, I was very young and I can say many women liked me very much.

・I was very popular among girls 40 years ago when I was young.

・Many women asked me for a date when I was young. That was 40 years ago.  

など。

モテ期、という言い方は、私は知らないが、恐らく占いとかの言い方なのかな、とも思う。

よくテレビで、来年はあなたのモテ期が到来、みたいな言い方を聞く。

分析すると、モテ期が到来する、ということは、彼氏、彼女を見つけるのが簡単だ、ということ。ということは、

・Next year, you will be lucky enough to get a good girl (or boy) friend.

・It will be easy for you to get a girl (or boy) friend next year.

来年モテ期、ということは、占いで言えば、要するに、結婚できるということだろう。よって、

・Next year, you will find your partner.

・Next year, you can marry someone.

・Next year, you will find your future wife (or husband).

考えたら、色々な表現の可能性が出てくる。

考えるということは、自分の中に眠っている英語の知識を最大限に活かす行為である。

覚えることも、もちろん大切だが、少し考えるだけで、意外と英語で言えてしまうのである。

考えれば、他にも『モテる・モテ期』はあるが、今回はこの辺で。


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