ワンポイント英作講座2『ペーパードライバー』
日本語には、非常に多くの外来語がある。
今回のペーパードライバーなんか、面白いなあと思う。カタカナで言われると、そのまま英語で通用するのかと勘違いしてしまう。これなんかは、典型的な和製英語だ。
大体、カタカナ語は、そのまま英語にするのは、危ない。通じないことが多い。
こういう場合は、英作の発想で、その意味を考えて、知っている英語に直すことが大事である。
ペーパードライバーとは、どういう意味かを考える。
考える時は、あたかも赤ちゃんか、子供になったつもりで考えることがコツである。
これを私は『赤ちゃん言葉』と呼んでいる。
ペーパードライバーを赤ちゃん言葉で考える。
または、幼い子共に意味を説明するかのように、日本語自体をかみ砕いてみる。
考えると、ペーパードライバーとは、免許証(a driver's licence) を持っているが、乗らないことである。よって、
・I have a driver's licence, but I don't drive.
考えれば、いたって簡単だ。
他にも
・I have a driver's licence, but I don't usually drive. (普段は乗らない)
・I have a driver's licence, but I don't drive so often. (そんなに乗らない)
・I have a driver's licence, but I rarely drive. (rarely ほとんど~しない)
・I have a driver's licence, but I never drive. (全然乗らない)
ペーパードライバーとは、免許証を持っているが、全然乗らないので、運転が上手くないということなので、
・I have a driver's licence, but I am not a good driver because I never drive.
と言ってもよい。
ペーパードライバーとは、乗れるけど、普段乗らないので、乗るべきでないということ。よって
・I have a driver's licence, so I think I can drive. but I should not drive, because I don't usually drive.
ペーパードライバーとは、免許を持ってるが、運転の経験があまり無いこと。経験はexperience なので、
・I have a driver's licence, but don't have much experience of/in driving. (driving experience)
・I can drive, maybe, but I should not drive, because I don't usually drive. I am afraid of driving.
・I have a driver's licence, but I hate driving, so I don't drive.
全部意味的に、ペーパードライバーである。
他にも、ペーパードライバーということは、免許証を持ってはいるが、ずっと初心者である。
・I have a driver's licence for a long time, but I don't like to drive, so I am a beginner forever.
考えることが大事なのである。
英語は記憶力勝負と思われているが、そうでもない。
少し考える。
それだけで、自分の言いたいことが、簡単な英語だけで、言えるようになるのである。