ワンポイント英作講座『水際作戦』(新型コロナウィルス対策)
テレビを観ておりましたら、報道で、中国の武漢というところで、肺炎を発症する新型コロナウィルスが検出されており、人から人へ移るということで、感染症対策として日本でも『水際作戦』を実行しているとのことです。
テレビでは、コロナウィルスの発生源、患者数等を伝えており、解説者がしきりに、水際対策が重要です、と強調していました。
さてこの『水際作戦』『水際対策』とは英語で何と言ったらよいのでしょうか。こういう難しい日本語を訳すときは、それが意味するところを、自分なりで結構ですので、かみ砕いて考えることです。
テレビでも出ていましたが、水際作戦とは、要するに空港で、体温を検知するサーモグラフィーで、熱のある人を発見することです。感染が広がっている地域からの渡航者ならば、隔離して、検査、入院等の処置を講ずることです。
簡単に言うと、要するに、熱のある人を見つけることです。
・At airports, they find people with a fever.
・At air ports, they try to find people with a fever.
熱のある人は、簡単に people with a fever. このwith は、持っているという意味です。持っているということは、haveで言うと
people have a fever. (fevers)
・At airports, they find people with a fever. They have to see a doctor. If they have the virus, they stay in the hospital.
(熱がある人を見つけたら、医者の診察(see a doctor)後、感染者は入院します)
日本語で『水際作戦』と一言であっても、少し細かく説明したら、簡単な英語で言えます。
他にも考えます。
水際ということは、感染者を入れさせない、のでlet (させる)を使い
・At the airport, they won't let people with the virus come into Japan.
感染者=そのウィルスを持っている、ということで、上記の熱と同様の考えで with the virus とします。
水際ということは、我々をウィルスから守るということなので、protect を使い
・Airport staff protect us from the virus.
・Airport staff are trying to protect us from the virus.
食い止めるということで、stop を使うと
・When someone has a fever, and comes to Japan, airport staff will stop them.
・Airport staff stop people when they have a fever. That way, they protect Japan from the virus.
keep を使うと
・We need to keep the virus from coming into Japan before it makes a lot of people sick.
(keep ~ from ~=~しないようにする ⇒ウィルスが日本に入って来ないようにする。多くの人を病気にする⇒蔓延するということ)
・We need to keep the virus out of Japan.
(日本からウィルスをkeep out ⇒出しておく、寄せ付けない)
・We need to keep people in Japan from getting the virus.
・We need to keep people in Japan from getting infected with the virus.
・We must do something at the airports so the virus won't spread in Japan. (spread=拡がる)
・We must do everything before the virus comes into Japan and makes people sick. (ウィルスが日本に入って来て、蔓延する前に、あらゆる手を尽くさなければならない。)
・At the airports, they watch people. If they find people with a fever, they will have to stay in the hospital till they get well.
(回復するまで入院)
・At the airports, they have a special video camera. It has a thermometer. If someone has a fever and walk in front of the camera, it shows that person has a fever.
(空港では特別な熱を感知するカメラが設置されており、発熱者がカメラの前を通ると、判別します)
考えますと、色々な切り口から、『水際作戦』ということができますね。上記のような英語を、適宜組み合わせたら、十分自分の英語で言えます。上記以外にも、いくらでもあるでしょう。その人にあった、知っている範囲の英語で言おうとすることが英会話には大事です。
レッスンでは、時事的な話題のものや、生徒さんの英語で言いたいということをピックアップして、簡単に自分の言葉で言えるようにお手伝いしております。少し考え方を変えて、糸口がわかれば、知っている英語を生かして、自分の言いたいことが言えるようになります!